一部介護保険を利用したリフォームです。
お施主様とその御家族の方と話し合いを重ね、間取り・家の構造をきちんと考え、
プランニングしました。

住まわれる方の動線を考慮し、生活の主となる居間からドアをあければ、トイレ、脱衣室、
浴室にすぐに行けるようにしました。居間と脱衣室からはウッドデッキに出られるようにして、
自然の日差しや風を感じられるようになっています。

居間、脱衣室、トイレの床は滑りにくく、柔らかな素材のコルクタイルに床暖房を採用しました。
窓には今回、初めてトリプルガラスを使いました。
断熱効果抜群のトリプルガラスを使用することにより、部屋毎の温度差が、大幅に軽減されます。

浴室の床は水にぬれて特に滑りやすいので、浴室用コルクタイルを使いました。
桧板の天井には乾燥暖房機を取付け、断熱効果の高いトリプルガラスを使った窓で、冬でも浴室内が
冷えにくくなっています。大きな窓で開放感のある、安全な浴室になりました。

浴室とトイレの壁は同じモザイクタイルで統一し、すっきりしたイメージに。
造り付けの収納棚や収納ボックスも使いやすいように配置しています。
手摺も目立ち過ぎず、かつ、使い易いように、取付けました。

人は誰でも自分の身のまわりの事は自分でしたいと願っています。
高齢による機能の低下で、出来ていた事が出来なくなったとしても、人としての"誇り"を傷つけない
ように、さりげない改修を心がけています。